Fujiwara/ 3月 6, 2019/ RESEARCH TOPICS

吉川 信幸センター長のグループが研究を行っている
「ALSVベクターを利用したイチゴのVIGSと高速開花技術」についてご紹介します.

私たちの研究グループでは、岩手県のリンゴ樹で見つかった病原性のないウイルスである
「リンゴ小球形潜在ウイルス」(ALSV)を基礎と応用、両方の研究に役立てています。
2019年2月に発表した論文で私たちは、ALSVを利用してイチゴでウイルス誘導ジーン
サイレンシング(VIGS)や高速開花を誘導する技術を開発したことを報告しました。
この技術を利用することで、2万個以上あるイチゴの遺伝子のうち特定の一つを、遺伝子
組換えを行うことなく抑制し、その機能を解析することが可能です。また、ALSVを用いて
フロリゲン遺伝子を機能させることで、播種後わずか5か月でイチゴの実を成らせることが
できるようにもなりました。この高速開花技術を使いて、短期間でイチゴの新品種を開発する
研究も進めています。

下記リンクより拡大してご覧いただけます.
ALSVベクターを利用したイチゴのVIGSと高速開花技術