2025年8月1日(金)、生物生産部門のメンバーを中心に、山形県Spiber 株式会社と慶應義塾大学先端生命科学研究所を訪問し、事業見学や研究技術・内容の説明を受けて、意見交換を行いました。
Spiber 株式会社では、世界初の人工合成による構造タンパク質素材「Brewed Protein (ブリュード・プロテイン)」の量産化(組換え微生物による生合成)に成功しています。Spiber 社が量産化に成功するまで、どのようなコア技術開発し、量産化システムを戦略的に構築してきたのかについて、詳しくご教示いただきました。また、タンパク質素材を大量生産するためのパイロットスケールの設備も見学させていただきました。我々大学の研究者が得た基礎研究成果を磨き上げ、社会実装を実現するために重要なポイントを勉強できる貴重な機会となりました。
慶應義塾大学先端生命科学研究所では、メタボローム、メタゲノム解析等を行うための研究設備を見学させていただき、技術開発の応用例についてご説明いただきました。最新の分析技術を、地元の食品保蔵や品質評価に応用するアイディアや、今後の共同研究の可能性についてなども議論することができました。
今回の現地訪問にご協力いただきました、Spiber株式会社 高橋 徹 様、慶應義塾大学先端生命科学研究所 小倉 立己 先生、誠にありがとうございました。