農学部の松波麻耶准教授と次世代アグリイノベーション研究センターの下野裕之教授らのグループは,土壌中に存在するセシウムのイネによる吸収をカリウムを用いることで効果的に制御できることを明らかにしました.本研究成果を国際学術誌 Journal of Soil Science and Plant Nutrition誌(IF 3.1 (2024))に発表しました.
チェルノブイリや福島第一の原子力発電所の事故は,放射性のセシウムなどで食料生産を行うための土壌を汚染することが問題です.本研究では,作物によるセシウム吸収を,緩効性のカリウムの局所施肥を用いることでその吸収を効果的に抑制することを明らかにしました.
【発表論文】
タイトル :Effect of Local Application of Potassium on Cesium Uptake in Rice
著者 :Shin Okamura1· Mari Hatano · Shigeto Fujimura · Junko Ishikawa · Hiroyuki Shimono · Maya Matsunami
雑誌名 :Journal of Soil Science and Plant Nutrition
https://doi.org/10.1007/s42729-025-02649-9