10月19日(水)、「第6回一般・高校生向けセミナー」を開催しました。
第6回は【植物の病気を防ぐ次世代技術の開発に向けて】
の演題で、八重樫元 生物生産部門兼任教員(農学部准教授) が講演を行い、
22名の参加者に熱心に聴講いただきました。
植物の栽培には病気を引き起こす病原体が常に付きまとい、 植物も動物と同じように病気になります。
植物の病気は、私たちの食料となる作物の収穫に直接影響を及ぼすため、飢饉や新大陸への移住など、
人間の歴史においても大きな変化点を引き起こしてきました。
植物の病気を防ぐために、私たちは様々な方法を駆使して対策してきましたが、
病原体自身も耐性をつけるため、病原体との戦いはいたちごっこであり、終わりがありません。
八重樫先生は、人間や動物がワクチン接種でウイルス感染を予防するように、
植物にも免疫を付与する技術ができれば、次世代の病害防除技術になりうるとして、
研究を進めていることが紹介されました。
高校生や就農者の皆さんからたくさんの質問が寄せられたほか、
「最新の農学研究が知れた」「とてもわかりやすかった」という感想が寄せられました。
次回は、11月16日(水)に
【食と健康 アブラナ科野菜の機能性成分 イソチオシアネートの健康機能】と題し、
伊藤芳明 食と生活部門兼任教員(農学部准教授)が講演を行います。
受験シーズンを控え、高校生も大変興味深く熱心に聴講し、大学の雰囲気や模擬体験としても
今後の進路の参考にされていたようです。
オンライン配信も大変ご好評いただいております。
今後も毎月1回程度継続的に開催し、当センターの研究成果を
日常の身近な話題に落とし込みながら地域に向けて発信していきます。
ご参加をお待ちしております!