Fujiwara/ 11月 1, 2023/ NEWS

10月24日(火)「第15回一般・高校生向けセミナー」を開催しました。
第15回は【ビニール袋、プラスチックの再生あるはグリーン化】の演題で、
芝﨑祐二(しばさきゆうじ)生物生産部門兼任教員(理工学部准教授)が講演を行い、
24名の参加者に熱心に聴講いただきました。

私たちの暮らしを便利にしているプラスチックですが、様々問題視されており、全回収すべきといわれております。
原因としては、プラスチックゴミを燃やすと猛毒物質のダイオキシンが発生し人体の健康を害する、
プラスチックゴミを燃やすと二酸化炭素が発生し温室効果ガスが増え地球温暖化のひとつとなる、
生分解されないため永久に残る、ポイ捨てされたプラスチックゴミが海に流れ出て海洋汚染が進行する、などが挙げられ、深刻な問題となっております。

一方では、人々の生活に溶け込み、暮らしを便利にしているのもプラスチックです。

プラスチックは石油から作られており、廃棄方法によって人体の健康を脅かしたり、環境汚染につながりますが、
回収、分別し、分解することで、別の用途として再利用されております。

また、石油由来のプラスチックに代えて、新たな素材でできたプラスチックの開発も進められています。
生分解性プラスチックや、プラスチックを安全なもの(バイオプラスチック)にする試みが進行中です。

本講演では、石油由来のプラスチック製品について、環境に与えている影響、回収と再生、バイオプラスチックについて、わかりやすく説明していただきました。

参加された皆様からは、「プラスチックの誤解と事実との比較が面白いと思いました。」、「プラスチックを環境にかかる負荷を小さくして使うために、様々な方法が取られていることが分かった」、
「バイオプラスチックに様々な種類があることが理解できた。」など、感想が寄せられました。

次回は11月15日(水)に、
【食と健康 脂質の機能~プラスマローゲンというリン脂質を知ってますか~】と題し、
西向 めぐみ 食と生活部門兼任教員(農学部教授)が講演を行います。

今後も継続的に開催し、当センターの研究成果を、日常の身近な話題に落とし込みながら地域に向けて発信していきます。
ご参加をお待ちしております!