Fujiwara/ 12月 19, 2024/ NEWS

12月12日(木)「第25回一般・高校生向けセミナー」を開催しました。第25回は【食料危機に立ち向かえ!持続可能な食料生産:地球温暖化への適応品種の利用】の演題で、下野裕之 食物生産部門兼任教員(農学部教授) が講演を行い、53名の参加者に熱心に聴講いただきました。

地球温暖化による気候変動は、日本のみならず世界のイネ、コムギ、ダイズをはじめとする食料生産に強く影響を及ぼします。2050年までに世界人口が90億人を超え、食料需要の拡大が予測される中、高品質な食料生産は不可欠です。
今回のセミナーでは、 気候変動下での食料生産の課題について解説するとともに、逆転の発想として、将来の大気中CO2濃度増加のプラス面に着目し、その環境に適応した作物の品種選抜について、画像やグラフなどを交えながらわかりやすく解説し、理解を深めていただきました。

参加者の皆さまからは、たくさんの質問が寄せれらたほか、「大気中のCO2上昇に対する品種送板のお話が興味深く分かりやすかったです」「人口知能を用いたイネ育種を行われているとのお話をもっとお聞きしたいです」「幅広い取り組みをわかりやすくご説明いただき、ためになる内容でした」「CO2が増えると植物の光合成を進行させることからCO2を増やす発想がおもしろかった」「次の未来について岩手大学全体で取り組んでいるということがわかった」という感想が寄せられ、高校生は進路の参考にもされていたようです。また、オンライン配信では、たくさん参加いただき、大変ご好評をいただいております。

次回は2月3日(月)に、【再生可能エネルギー】をテーマにシンポジウムを開催予定です。1月初めには当センターのホームページ等でご案内します。

今後も継続的に開催し、当センターの研究成果を日常の身近な話題に落とし込みながら地域に向けて発信していきます。
ご参加をお待ちしております!