11月22日(金)「第24回一般・高校生向けセミナー」を開催しました。第24回は【新技術を利用した持続可能な森林管理を目指して】の演題で、齋藤仁志 生態環境部門兼任教員(農学部教授) が講演を行い、25名の参加者に熱心に聴講いただきました。
森林に対するイメージや期待することは、多様な生態系の維持、CO2の吸収源、木材生産、土砂災害の防止等、様々だと思います。これらの機能を十分に発揮し持続的な森林管理を行うためには、適切な森林管理技術が欠かせません。一方で、森林管理・木材生産に携わる方々は他産業と同様に減少傾向にあります。国土の約7割を占める森林を少ない人数で管理していくためには新しい技術を導入し、効率的で安全な管理・作業を行っていくことが求められています。
今回のセミナーでは、現在進めている新技術導入について、林業機械の動画を交えながらわかりやすく解説し、理解を深めていただきました。
参加者の皆さまからは、たくさんの質問が寄せれらたほか、「新技術により生産性が高まっていく将来像が見えた」「森林伐採の必要性を改めて知ることができた」「日本では木の再生に力を入れているが、土砂災害を引き起こさないようにするには計画的に伐採する必要があることを知った」という感想が寄せられ、高校生は進路の参考にもされていたようです。また、オンライン配信では、たくさん参加いただき、大変ご好評をいただいております。
次回は12月12日(木)に、【食料危機に立ち向かえ!持続可能な食料生産:地球温暖化への適応品種の利用】と題し、下野裕之 生物生産部門兼任教員(センター長/農学部教授)が講演を行います。
今後も継続的に開催し、当センターの研究成果を日常の身近な話題に落とし込みながら地域に向けて発信していきます。
ご参加をお待ちしております!