本センターでは、1月26日(月)にシンポジウム「私たちの食の未来を守るために」を開催し、オンライン参加を含め98名の方にご参加いただきました。
本シンポジウムは、持続的で健康的な食を未来にわたって維持していくために、安定的な生産・供給体制の構築、環境問題への対応、新たな食品の開発、農業や食品廃棄物の利活用(アップサイクル化)などについて理解を深め、共有することを目的として開催しました。各分野で研究開発に携わる3名の講師をお招きし、取組事例や課題についてご講演いただくとともに、活発な議論が行われました。
はじめに、インテグリカルチャー株式会社の川島一公様より、人口増加に伴うタンパク質需要の増加に対応するための培養肉などの細胞性食品の開発や、官能評価試験に関するご講演をいただきました。
続いて、東京大学プラネタリーヘルス研究機構の高橋伸一郎様から、大量生産・大量消費を前提とした経済価値偏重の食生産・供給が地球環境に与える負荷の大きさを踏まえ、未利用・新規資源を活用した必要量を満たす食生産を通じた地球負荷軽減へのパラダイムシフトについて、「One Earth Guardians育成プログラム」の事例を交えてご講演いただきました。
また、株式会社ファーメンステーションの杉本利和様からは、発酵技術を活用した未利用残渣からの食品原料・化粧品原料の開発や、パートナー企業の未利用資源を用いたノベルティ開発の事例をご紹介いただきました。
最後に、講師の皆さまとセンター教員3名によるパネルディスカッションを行い、研究開発における課題や今後の展望について意見交換を行いました。
シンポジウム終了後のアンケートでは、
・「水の微妙な成分の違いがご当地培養肉の確立につながるというユーモアのある発想が面白かった」
・「農学が科学的な農業生産を実現し、爆発的な人口増加を支えたが、これがなければ今の食に関する問題はないという点
が印象に残った」
・「食品ロスの多さに改めて意識するきっかけとなった」
など、多くのご意見をいただきました。
今後もセミナー等を継続的に開催し、当センターの活動や研究成果を日常の身近な話題として地域のみなさまに発信してまいります。




