4月25日(木)に「第18回一般・高校生向けセミナー」を開催しました。
第18回は【食と健康 アブラナ科野菜の機能性成分 イソチオシアネートの健康機能】の演題で、伊藤芳明 食と生活部門兼任教員(農学部教授) が講演を行い、32名の参加者に熱心に聴講いただきました。
食が豊かになるにつれ、減った病気もある一方、生活習慣病のように食事や食生活が要因の一つとなる病気が増えてきました。食品や食事内容が病気の発症に占める影響が大きくなってきていることで、食事に対する関心が増え、健康に関する意識が高まっております。今回のセミナーでは、辛味成分であるイソチオシアネートの健康機能について、抗酸化や抗糖尿病効果の例も含めて紹介されました。私たちの体に抗酸化能や解毒代謝能を惹起させ、毒物から体を保護したり、がん予防効果が期待できることについても丁寧に分かりやすく解説されました。
参加者された皆様からは、「効果のメカニズムにも興味をもった」「研究内容についてもっと詳しく知りたくなった」「今後の食料を考えながら糖尿病予防に心がけたい」「高校生物で学ぶ内容にも関連しており大変興味深かった」という感想が寄せられました。
参加者は大変興味深く熱心に聴講されておりました。また高校生は、大学での研究内容をなど今後の進路の参考にされていたようです。オンライン配信では遠方からたくさんご参加いただき、大変ご好評をいただいております。
次回は、5月30日(木)に、【静電気を農業・食品に役立てる ~かみなりとキノコの不思議な関係など~】と題し、髙木浩一 食と生活部門兼任教員(理工学部教授)が講演を行います。
今後も毎月1回程度継続的に開催し、当センターの研究成果を日常の身近な話題に落とし込みながら地域に向けて発信していきます。ご参加をお待ちしております!