次世代アグリイノベーション研究センターの西向めぐみ教授らは、老齢での卵巣摘出モデル(女性での老化・閉経モデル)動物の検討で、血中コレステロールの増加に伴い、内因性の抗酸化物質と考えられているプラスマローゲンの血中濃度が減少すること、さらに、高コレステロール食摂取によりこの現象は顕著になることを見出しました。これまでヒトにおいて動脈硬化症のリスクが高くなると、血中プラスマローゲンが減少することを明らかにしてきましたが、今回の成果は、実験動物での再現性の取得とともに、動脈硬化研究の有用な動物モデル作出を示唆するものです。
なお、本研究は、公益社団法人日本農芸化学会の英文誌Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry誌への論文掲載が
決定しています。
【掲載論文】
論文題目:The levels of plasma plasmalogen in retired female rats decrease by ovariectomy and intake of cholesterol-diet
著 者:Kiwa Hashiguchi, Takuma Kikuchi, Takuya Mizokami, Masao Sato, and Megumi Nishimukai
DOI :https://doi.org/10.1093/bbb/zbac148
掲載雑誌:Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (2022) in press