Fujiwara/ 2月 20, 2024/ NEWS

2月13日(火)、「次世代アグリ学生プロジェクト 成果報告会」を開催し、 未来を担う学生の皆さんが自発的に企画・実施した持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けたプロジェクト6件について、それぞれの1年間の活動成果を報告していただきました。

当日の様子は、岩手めんこいテレビMit Live News内で紹介されています。こちらもぜひ、ご覧ください。
 「ワカメの販路拡大で“食品ロス”削減へ 海外向けのレシピを考案 学生プロジェクト報告会」(2024年2月14日(水))
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〇「岩手大学野生動物園と市民科学への展開 -スマートタグを利用した動物追跡のための基礎調査-」プロジェクト
2022年度実施のプロジェクト「岩手大学野生動物園」の活動を継承。今年度はドローン、スマートタグも用いて、岩手大学キャンパスの野生動物を追跡しました。今後も、岩手大学キャンパスを野生動物への理解を深められる場にするため、研究活動が続けられる予定です。

 

〇「岩大んめぇもの通信」プロジェクト
「食べる通信」((株)雨風太陽発行)に感銘を受け、「消費者と生産者をつなぐ」活動を展開。県内の地産地消にこだわった銘店や生産者にインタビューをし、「岩大んめぇもの通信」として消費者への情報発信を始めています。
 Instagram <岩大んめぇもの通信(@gandai_tsushin) • Instagram写真と動画>
 https://www.instagram.com/gandai_tsushin?igsh=MXdtNzg5cTBkNmx0cg==
今後も取材範囲と媒体を広げ、発信を進める予定です。

 

〇「アカモクと白身魚で栄養たっぷりかまぼこへ GO~」プロジェクト
地域の水産物を有効活用し、栄養価値が高く、環境にやさしいかまぼこ製品を提案しました。今回は、岩手県産のアカモク(海藻)・茨城県産のハクレン(淡水魚)を使ったさつま揚げのレシピを作成し、見た目・味とも従来のかまぼこに匹敵する製品評価を得られました。今後も、これらの材料を用いた他の練り製品のレシピ開発を進める予定です。

 

〇たら肝を使った新商品の開発
全国でも有数の漁獲量を誇るマダラについて、内臓の有効活用に着目し、宮古市で水揚げしたマダラの肝臓を用いたレシピを提案しました。専門の飲食店で得られた下処理の助言、大学オープンキャンパスでの試食会の結果をもとに「マダラの肝醤油」レシピが出来上がりました。廃棄されてしまう部位の有効活用によってSDGsの達成に貢献する活動となりました。

 

〇三陸産ワカメの販売促進に向けて-海外向けワカメレシピの開発-
岩手の名産である三陸産ワカメの販売促進のため、海外消費者向けのレシピを提案しました。輸出先の保存管理条件、現地の食の好みに合わせ、塩蔵ワカメを使ったレシピを考案しました。聴講者から、起業の予定を尋ねられる場面もあり、高品質な三陸産ワカメの販売促進に向けて、今後も期待できる活動でした。

 

〇大量廃棄されているカキ殻を用いた融雪剤の開発と特性比較
廃棄物の有効利用と従来の融雪剤に含まれる塩化物による環境負荷の軽減を目指し、廃棄されるカキ殻を主原料にした融雪剤を提案しました。カキ殻、ホタテ殻とも酢酸カルシウムとの利用により、融雪効果が見られました。実用化に向けて、コスト計算と量産化の検討や、バイオマス資源を利用した製造法などの検討が続きます。

 

どのプロジェクトの報告も大変興味深く、「ぜひ継続してほしい」「こうすればさらによくなるのでは」「複数のプロジェクトが協力し新しい活動もできるのでは」といったポジティブな意見交換が行われました。

プロジェクトにご参加いただいた学生の皆さん、1年間どうもありがとうございました!
来年度も引き続き、独創的なアイデアをお待ちしております。