2024年10月5日(土)に、生態環境部門のメンバーを中心に岩手県大槌町を訪問し、野生動物食害対策の取組と地域おこしの現場を見学し、地域課題解決に関する意見交換を行いました。
生態環境部門が企画の研究視察では、大槌町の緩衝帯整備事業と大槌ジビエソーシャルプロジェクトを見学しました。大槌町では、シカなど野生動物が農作物などへ大きな被害をもたらしており、頻繁に出没するクマへの対策などが求められていました。その問題を解決するため、地域おこし協力隊の福島氏は、大槌町の獣害対策の一環として、山から人里にクマが降りてくる移動経路の藪などを刈り払って緩衝帯を整備する事業に取り組んでいます。また、MOMIJI株式会社の兼澤氏は、害獣であったシカを1つの資源として、ジビエを販売するだけでなく、食育教育としてジビエの利用やジビエツーリズムなどを積極的に展開しています。さらに、そのノウハウを他地域にも提供し、岩手県全体に広げることで「いわてジビエ」のブランド確立を目指しています。地域活性にもつながるまさに問題解決型の素晴らしい取り組みでした。お二人の講演のあと、食肉加工、くくり罠の実演、クマ緩衝帯整備現場の見学を行いました。
今回の現地訪問にご協力いただきました、地域おこし協力隊福島様、MOMIJI株式会社兼澤氏様どうもありがとうございました。