Fujiwara/ 6月 2, 2025/ NEWS

5月28日(水)「第27回一般・高校生向けセミナー」を開催しました。第27回は【食と健康 体に必要なのに嫌われがち!?脂質は体には欠かせない存在です。】の演題で、西向めぐみ 食と生活部門兼任教員(農学部教授)が講演を行い、41名の参加者に熱心に聴講いただきました。

今回のセミナーでは、脂質の栄養機能や脂質といわれるものの種類、どういった食品に含まれているのか、私たちの体の中でどんな働きをしているかを分かりやすく解説いただきました。さらに、アルキル型リン脂質から体内で変換されるプラスマローゲンが動脈硬化症やアルツハイマー病などの予防効果があること、三陸沖で漁獲されるイサダにもアルキル型リン脂質が豊富に含まれ、新しい機能性脂質原料としての活用が期待されている点についてお話しいただきました。また、三陸沖産イサダの付加価値向上につながる研究成果として、イサダオイルの睡眠改善効果についても紹介いただきました。

参加者の皆さまからは、「脂質にはこれまで良いイメージを持っていなかったが、体にとって欠かせないものだと知れて良かった」「イサダオイルの睡眠改善効果が大変興味深かった」「脂肪の働きを正しく知ることができた」「プラスマローゲンというあまり知られていない物質に驚くほど健康に良い効果があったので、今後も研究が進めばいいと思う」「岩手大学で行っている研究が人々の幸せと産業の発展に貢献していると感じました」という感想が寄せられました。

次回は6月24日(火)に、【都市・農村における人間と野生動物の関係の再構築に向けて】と題し、原科 幸爾 生態環境部門兼任教員(連合農学研究科教授)が講演を行います。

今後も継続的に開催し、当センターの研究成果を日常の身近な話題に落とし込みながら地域に向けて発信していきます。
ご参加をお待ちしております!