6月26日(水)に「第1回次世代アグリ研究セミナー」を開催しました。
この度、当センターでは、新たな研究課題の発見や研究アプローチなど、異分野融合の分野横断的な研究の展開に資することを目的に、新しい試みとして研究セミナーを開催しました。
テーマは「樹⽊年輪の酸素同位体⽐による気候復元と年代測定―歴史学・考古学との協同による環境史研究―」を題し、国⽴歴史⺠俗博物館の特任准教授 佐野 雅規 ⽒をお迎えして、樹木年輪セルロースに含まれる酸素同位体比の測定から、樹木年輪を利用して過去の気候変動の実態を明らかにする取り組みについて講演いただきました。
また、樹木年輪の年輪幅の測定による気候復元(相対湿度、降水量、乾湿、雲量など)と歴史学や考古学の知見を組み合わせることで、当時の社会にどのような影響を与え、当時の社会が気候変動にどう対処したのかを明らかにするアプローチについても紹介いただきました。
セミナー当日は、学内外から23名の教員、学生等の参加があり、自身の研究対象ともからめた質問や事例紹介など、研究領域を跨いだ活発な意見交換が行われ、大変有意義な研究セミナーとなりました。