Fujiwara/ 5月 31, 2023/ NEWS

5月24日(水)「第11回一般・高校生向けセミナー」を開催しました。
第11回は【食としての水産物の多様性と健康機能性】の演題で、袁春紅 食と生活部門兼任教員(農学部教授)が講演を行い、54名の参加者に熱心に聴講いただきました。

日本の食文化には魚介類や海藻などの水産物が欠かせない存在として溶け込んでいます。
海に囲まれている日本では、様々な種類の魚があり、多彩な魚食文化が発展しました。

魚介類は、9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれ、また、ビタミンやミネラルなどの栄養素も多く、さらに、不飽和脂肪酸(DHA,EPA)、アンセリン、タウリン、バレニンをはじめとする機能性成分も含まれています。
水産物は、栄養素が豊富で機能性にも優れており、健康維持に様々な効果をもたらしています。
日本の魚食文化は、世界でも注目され、食を通じ国際交流が深まるとともに、世界の食文化や食生活の豊かさに貢献するとして期待されています。

今回のセミナーでは、魚の鮮度の変化や、水産物に含まれる栄養素や機能性について丁寧に説明し、また、健康維持する上での重要な役割を果たしていることを紹介されました。

参加された皆様からは、「食育とSDGsの関係性について興味があった」、「日本にとって水産は食文化だけでなく経済面も非常に影響が大きいことが分かった」、「多種多様な魚の健康に対する様々な機能性について学ぶことができた」など感想が寄せられました。
また、参加された高校生は、「就職希望で、食に関する分野への就職を考えているため」、「食系のテーマだったので将来の夢の参考のため」、「岩手大学の水産システム学コースを志望しているため」など進路の参考にされていたようです。

なお、セミナー冒頭で、音声に乱れが生じ、オンライン参加者の皆様には音声が届かなかったことお詫び申し上げます。
今後は安定した配信が続けられるよう努めてまいります。

次回は6月21日(水)に
【電波を用いた農業用センシング】と題し、本間尚樹 生態環境部門兼任教員(理工学部教授)が講演を行います。

今後も毎月1回程度継続的に開催し、当センターの研究成果を日常の身近な話題に落とし込みながら地域に向けて発信していきます。
ご参加をお待ちしております!