
AIC生物生産部門 折笠貴寛教授の研究グループは、トウモロコシの乾燥処理にマイクロ波を用いた前処理を導入することにより、乾燥過程で発生するひび割れ(ストレスクラック)を軽減できることを、電子顕微鏡およびX線CTを用いた画像解析により明らかにしました。本成果は、Asian Agricultural and Biological Engineering Associationの学術誌であるEngineering in Agriculture, Environment and Food誌に掲載されました。
わが国では、令和12年度までに飼料自給率を34 %にする目標を掲げています。国産トウモロコシ子実は海外産と比べて高水分であるため、収穫後の速やかな乾燥が推奨されています。しかし、急速な乾燥はストレスクラックを発生させ、品質を低下させる原因となります。これを解決する手段として、マイクロ波を用いた前処理に着目しました。本研究では、トウモロコシの乾燥に複数の加熱前処理を適用し、試料構造を電子顕微鏡およびX線CTを用いた画像解析により評価しました。その結果、マイクロ波を用いた前処理により、乾燥過程で発生するストレスクラックを軽減する可能性があることを明らかにしました。
本成果は、穀物乾燥技術の改善および高品質な乾燥穀粒の製造に向けた重要な知見となります。今後は、ストレスクラックの発生を最小化する処理条件について検討することで、最終製品の高品質化や食品ロス低減への貢献も期待されます。
【発表論文】
タイトル :Effects of different pretreatment conditions on the internal structure of dried corn grains
著者 :Takahiro Orikasa, Miu Kitayuguchi, Misaki Komuro, Kuniaki Sasaki, Moe Tanuma, Shoji Koide, Genta Kanai
雑誌名 :Engineering in Agriculture, Environment and Food, 18(3), 124-132
DOI番号 :https://doi.org/10.37221/eaef.18.3_124

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